こんにちは。Olive Sitterです。
「いつもはよく食べてくれるのに今日は口をつけない」
「日頃から小食…」
飼い主さんにとって愛犬の食生活は常に悩みがつきませんよね。
犬がごはんを食べないとき、病気なのか、ストレスなのか、わがままをしているのか。
原因は様々ですが
日頃から愛犬の食生活をしっかりと観察し、食事の観点から体調や気持ちの変化などに早く気づいてあげられると良いですね。
1.食欲不振のときの犬の状態は?
人間同様に、犬も食事をとらなければ、体は弱り、体力はどんどんと落ちていきます。
いつもより食事量が減っても。元気いっぱいでいつもと変わらない様子でしたら、
2日くらいは様子をみても良いですが、子犬の場合や老犬の場合は症状が急に変化し、悪化することもありますので、食事をとらなくなった場合は早めに病院へいきましょう。
元気がないときはおなかにやさしく、消化のよいものが好ましいです。
少量でも食べてくれるようなら、栄養価の高いものをあげるようにしましょう。
「ごはんは食べないが下痢や嘔吐はない、食事以外はいつも通り」
「量が減ったけど食べてはいる」
「ごはんは食べないけど水は飲んでいる、おやつはたべる」といった様子であれば、
丸1日は様子をみましょう。
その状態のまま2日目に突入した場合は、病気の初期段階の可能性が高くなります。
食欲不振だけでなく、その他の様子もいつもと異なってくる場合や
水ものまない、おやつもたべない、元気がない、震えるなどがある場合は
緊急性が高い可能性もあります。早急に動物病院へ連れて行くようにしましょう。
2.犬がごはんを食べない原因
■病気
呼吸器疾患
呼吸器疾患を患っていると、食欲が減退することがあります。
(代表的な呼吸器疾患:ケンネルコフ、喘息)
呼吸器に疾患があると食べ物の匂いを嗅ぐ機能が衰えているため食欲がわかないといわれています。 他にも、消化器系の病気の場合や感染症など何らかの病気にかかっている場合も食欲不振が起こります。
歯周病や口内炎など口腔内の異常
歯周病や口内炎など、口腔内に異常があることで、食欲が落ちる場合があります。人間でも口内炎がひとつあるだけで食事がつらいですよね。
わんちゃんも口腔環境に異常や炎症があれば食欲が減退します。歯周病などは食べるときの痛みで食べられなくなっていたりします。
■ストレス
犬はとてもデリケートな生き物です。
ストレスを感じることで食欲不振になることもあります。
ストレスといっても、引っ越しや出産など住環境の変化などによる「不安」「緊張」などのストレスや
お散歩に行けていない、お遊びが足りていない、飼い主との時間が足りないなどの日常の不満からくるストレスなど¥ストレスにも種類があります。
愛犬がどのようなストレスを感じているか、または感じている可能性があるかを見極めてあげると良いでしょう。
住環境・その他環境によるストレス
ペットは環境の変化に弱いものです。特に飼い主さんとはなれ離れの環境(旅行やペットホテルの利用、入院など)によってごはんを食べなくなることがあります。
お留守番がもともと苦手、飼い主さんと離れることが苦手な子には、愛犬がいつもと同じ日常を過ごせるよう、ペットシッターの利用がオススメです。
いつものお家で、いつものごはんで過ごせます。ペットシッターを利用する際は、事前に数回利用してみてペットとシッターを慣れさせておくことも大切です。その子が安心して過ごせる環境を整えてあげるようにしてください。
要求の食欲不振
あげているごはんに飽きたり、嫌いな食べ物だとあえて食べない子もいます。
このような場合は、食べないからといって次から次へと別のものをあげるとわがままになってしまう可能性があります。
体調不良ではない場合の食欲不振についてはよく様子を見るようにしましょう。
おやつだけをあげるのはNG
ごはん代わりにおやつを与えてしまうのは特にNGです。
「おやつのほうが美味しい」「ごはんを食べずに待っていると美味しいおやつがもらえる」と認識してしまう可能性があります。
おやつだけでは栄養不足になりますし、肥満や糖尿病につながり愛犬の寿命を縮めることになってしまいます。健康的な食生活を送るためにも、必ず適正な量の総合栄養食を食べさせるようにしてください。
シニア犬(老犬)で起こる食欲不振
人間と同様に、老犬になると消化機能が低下と食欲がなくなってくるものです。食べる量も自ずと減ってきます。
また筋肉も衰えてきて、ご飯の場所までの移動が疲れてしまったり、顎を動かすことに疲れてしまうなどカロリー消費量も減ってきます。
年齢に合わせて食事をやわらかくしたり、フードボウルや水飲みの数を多くしたり、ドライフードからウェットフードに変えたり、量を調整し必要な栄養素を取り入れるなどしてあげると良いですね。
1日にあげる回数が多い場合は、ペットシッターなどの手助けをかりて、少量を少しずつあげるのも良いでしょう。
老犬になると病気も心配なので、気になることが有ればお早めに病院へ。
3.犬がごはんを食べないときの対処法
1. 病気の可能性の場合
ごはんを食べない原因が病気の場合は緊急性の高い病気である可能性があります。
放置すると危険です。下痢や嘔吐などの症状が出ていないか、元気はあるか、全身を触って嫌がる場所がないかなどを確認してみてください。
シニアやパピーの場合は症状の悪化が早い可能性もありますので、早めに病院へ連れていきましょう。
2. ストレスの場合
病気ではなく、引っ越しや大掃除、お部屋の模様替えなどの住環境の変化により食欲が不振になっている場合は、安心する配置を見つけてあげたり、いつも以上に寄り添い、安心感を与えてあげるなどの対処をしていきましょう。
飼い主さんの接し方など、何か不満やストレスがあって食べない可能性もあります。愛犬のことをよく見て、原因を探って解決してあげてください。
まとめ
愛犬がごはんを食べない、食欲がない。そんなときはまずは病気の可能性はないか、チェックします。
そして病気の可能性がある場合はすぐ病院へ。
病気でない場合は、獣医師やドッグトレーナーに相談し、
生活環境を変えていく必要があればペットシッターなどプロの手も借りる。 安易にごはんを変え続けたり、おやつを多く与えないようにする。
犬にとってのごはんは、犬生の中でも最も大きな喜びのある毎日のイベントです。大好きなごはんを食べないということは、何か理由があるはずです。日頃から愛犬をよく見て、よく触るようにしてください。小さな変化に気づけるでしょう。