こんにちは^^Olive Sitterです。
犬と生活をしていると、この食べ物はあげてもいいのかな?と思うこともありますよね。
最近では手作りごはんをあげられている方も増えてきていますね。そんな時、大切な愛犬に与えてはいけない食材を知っておくことはとても大切です。
愛犬との安全な暮らしのために、ぜひ頭に入れておきましょう!
1.犬が食べてはいけない食材
犬が食べてはいけない食材を紹介します。
中毒量に関しては、報告されているものを記載していますが、個体差によるところが大きいのも事実です。
少量でも中毒を引き起こす子はいますので注意が必要です。
体に害があるとされている食材に関しては、一切口に入れないようにしたほうが無難でしょう。
■野菜
・たまねぎ・ニラ・にんにく
玉ねぎに含まれる、有機チオ硫酸化合物という成分を消化する酵素を犬は持っていないため、中毒物質となります。
また、玉ねぎや長ネギ、青ネギをはじめとするネギ類(ニンニク、ニラ、わけぎ、らっきょう、あさつき等)に含まれる「アリルプロピルジスルフィド」というネギ類独特の匂いの元となる有機硫黄化合物があります。
有機チオ硫酸化合物の吸収力が、この「アリルプロピルジスルフィド」によって高められることで中毒症状を起こすとされています。
犬の体内にこれらの中毒物質が入ると、赤血球のヘモグロビンが酸化し、溶血性貧血を引き起こします生でも加熱しても与えてはいけません。
たまねぎに関しては、犬では5g/kgの量を一度に与えると赤血球に変化が見られ、一度に体重の0.5%以上を摂取すると中毒症状が現れるとの報告があります。
症状としては、無気力・呼吸困難・嘔吐・下痢・茶色い尿、黄疸(歯茎や白目の部分が黄色くなる)などが見られます。
目に見えなくても、ピザ、パスタソース、中華料理、離乳食などにも、たまねぎ、にんにくは多く使われています。
知らず知らずのうちに与えてしまう可能性があるので、注意しましょう。 上記のほかに、エシャロット、ワケギなどもこの有害物質を含みます。
・アボガド
必ずしも中毒を引き起こす食材ではないですが、アボガドの中に含まれるペルジンという成分で、下痢・嘔吐などの消化器症状を起こすことがあります。
また、あの大きなアボガドの種を飲み込んでしまった場合には、消化器官を閉塞してしまう可能性が大きいので注意しましょう。
・トマト(緑の部分)
赤く熟した部分は基本的に無害です。しかし、緑の部分、葉や茎の部分にはソラニンという中毒物質が含まれています。中毒症状は吐き気、筋力の低下などです。
・キノコ
スーパーで売られているキノコ類はまず与えて大丈夫ですが、野生のキノコの中には有毒のものが多くあります。
含まれる有毒成分により、中毒量や症状もさまざまで、なかには死に至るものまであります。 種類のわからないキノコに関しては与えないようにしましょう(これは人間と一緒ですね;)。
■果物
・ぶどう・レーズン
性別、年齢、血統にかかわらず、急性腎不全を引き起こす可能性のある果物です。
中毒のメカニズムに関してはまだ解明されてないところも多く、中毒量も不明ですが、少量でも絶対に与えるべきではありません。
食欲低下・元気消失・嘔吐下痢・腹痛・おしっこの量が減る・脱水などの症状が見られます。
・チェリー・さくらんぼ
未熟なチェリーやさくらんぼの種や皮の部分には、シアン化物という犬にとって有害な物質が含まれています。
熟したものでは含まれる量はわずかになります。 シアン化物は赤血球が酸素を運ぶのを阻害し、呼吸困難、瞳孔散大などの症状が見られます。
また、種が消化器官に詰まってしまう可能性もあり、その場合には下痢嘔吐などの症状が見られます。
■ナッツ類
ナッツ類は総じて消化が悪く、消化管閉塞、下痢、嘔吐、便秘などを引き起こす可能性があります。犬には与えない方が無難です。
また、以下のものには中毒性があります。
・マカダミアナッツ
原因物質は特定されていませんが、神経症状を引き起こすことがあります。また、脂質が多いので、肥満や膵炎になることもあります。
・クルミ
日本のクルミに毒性はないといわれていますが、カビが生えたクルミは震えや神経症状を引き起こすことがあります。
■お菓子
・チョコレート
チョコレートの中のテオブロミンという成分が中毒症状を引き起こします。
中毒量はテオブロミン100mg/kgとなりますが、チョコレートの種類によってテオブロミンの含まれる量が違うので厄介です。
一般的にミルクチョコレート、ダークチョコレート、ブラックチョコレート、ココアパウダーの順に含まれる量が多くなります。
症状は嘔吐下痢・興奮・多尿・痙攣などで、摂取後1~4時間で発現します。
・キシリトール
人間では無害ですが、犬にとっては有害です。これは人間と犬の糖分解の機序が異なるためで、犬の場合、キシリトールを摂取すると急激に低血糖を引き起こします。
症状は下痢嘔吐・元気消失・無気力・震えなどで、摂取後1時間以内に現れます。
中毒量は100mg/kgといわれていますが、市販のガムは種類によってキシリトールの含有量が異なり、どれだけ食べたかを判断するのは難しいところです。
・焼いていない状態のパン生地
「中毒」ではありませんが、イーストの働きで生地が消化管の中で膨らみ閉塞し、胃がねじれてしまう胃捻転などを引き起こす可能性があります。
■飲み物
アルコール
人間とは異なり、犬の腎臓はアルコールを効果的に処理することができないため、医学的問題を引き起こす可能性があります。犬にとっては新鮮できれいな水が最適です。
カフェイン
カフェインは犬に有毒ではありませんが、人間に対するものと同じ効果があります。そして、犬はこの効果に対してより敏感なので、非常に不快になる可能性があります。犬が少しでもカフェインを摂ると、異常に活動的になり、身震いを始めるかもしれません。
■魚介類
人間と同様で、例えば、フグには神経症状を引き起こす毒性がありますし、少し古くなった魚では食中毒を起こす可能性もあります。
しかし魚には良質なたんぱく質とビタミン・ミネラルが豊富に含まれているので、犬の健康にとっても良いと考えられています。
それでは、犬に魚を与える時には、どのような点に気をつければよいのでしょうか。
基本的には、人間が生のまま食べても大丈夫なように処理されている刺身用の魚は、犬にも生で与えて問題ありません。
しかも生魚には、加熱すると壊れてしまう栄養素を摂取できるというメリットもあります。
しかし、注意したいのは寄生虫です。心配な場合は、念のため加熱してから与えた方がよいでしょう。
では、焼き魚や干物はどうでしょうか。人間用に味付けされたものは、犬にとって塩分が強すぎるので、味がついているものは与えない方がよいでしょう。与えすぎると、高血圧のリスクが高くなってしまいます。
犬にとっても重要な栄養素が含まれている魚ですが、過剰摂取させると黄色脂肪症という病気になることがあります。
この病気は、魚に含まれるDHAやEPAなどに代表される「多価不飽和脂肪酸」と呼ばれる栄養素の過剰摂取により、体内のビタミンEが不足してしまうことが原因で起こります。
症状として、発熱、食欲の低下、全身の痛み、お腹や足の付け根の脂肪の硬化などが挙げられます。
この黄色脂肪症は、魚が主食だった猫に多い病気でしたが、キャットフードが普及したことで最近はあまりみられなくなりました。
このように、魚は犬が食べてもよい食品です。与え方を間違わずに健康状態の向上に役立てましょう。
ただし、与えすぎにはくれぐれも注意してください。