1.リラックスして自分から体を寄せてきたり、近くでマッタリする
犬があなたに近づいてきて、体の一部を寄せてきたり、そばでゆったり寝そべったりすることはありませんか?
体が緊張して固くなっているのではなく、柔らかく弛緩していたら、その相手に安心して、好意を持っています。
体が固くなって緊張しているときは、興奮していたり、警戒していたりします。
しかし、体が緩んでいるときは、この人は安心で安全だと犬が感じている時です。
そのため、くにゃくにゃに、ゆるんでいる犬の様子が見られたら、「私と一緒にいて、安心だと感じてくれているのね」と思ってOK。
尻尾を振っているのは嬉しいわけではない!?
よく、尻尾をブンブン振っている様子を見て「私のこと大好きなのね♡」と判断する方がいますが、
実はそれは残念ながら間違いなのです!なぜなら、尻尾を振っているのは「嬉しい」というよりも「興奮している」状態だからです。
昔は犬の飼い方の本などに「犬は嬉しいと尻尾を振る」と書いてありました。
しかし現実には、尻尾を振っている犬に手を出して、手を噛まれてしまった方が数多くいます。
なぜでしょうか。その理由は、尻尾を振ることがあくまで興奮している状態ゆえ、「嬉しいから」のときもあれば、「警戒しているから」のときもあるからなのです。
2.近づいて匂いを嗅ぐ
近づいてきて人の匂いを嗅ぐ犬はいませんか?決して、あなたがクサイから嗅ぎに来る…とか、
そういう話ではありません。好意ほどではないこともありますが、「あなたに興味があります」というときに、犬は匂いを嗅ぎに来ます。
例えば、飼い主さんが外出先から帰ってきて、愛犬がお出迎えをしてくれるときに、愛犬が一生懸命あなたの匂いを嗅ぐことがあると思います。
この場合、「あなたに興味があります」という意味です。愛犬の知らない場所で、
飼い主さんはいろいろな匂いを付けて家に帰ってきます。その匂いを、愛犬はまるでSNSや新聞でも読むように、
熱心に嗅いでくれることでしょう。邪魔することなく、満足いくまで楽しく嗅がせてあげましょう。
匂いを嗅がれているときは、おとなしく待ってあげる
別のシチュエーションで、もしも初対面の犬と人の関係だったらどうでしょうか。
この場合も、匂いを嗅ぎに来ることは、とても大切なご挨拶の時間です。
私たちは初対面の犬が近づいてきたら、可愛いからとジッと犬を見つめたり、犬を触ったりしたいところですが、ここはグッとこらえてください。
犬にとっては、あなたが何者かわからないながらも、どんな人なのかドキドキワクワクしながら、
興味をもって匂いを嗅ぎに来てくれています。そんなときにいきなり触られたり、
ジッと見詰められたらビックリしてしまい、あなたの印象が悪くなってしまいます。
犬があなたの匂いを嗅いでいる途中では触れないで、見つめないで、待っていてあげることが犬に好かれるコツです。
3.ナデナデしていた手を離してもまた寄ってくる
犬をなでることって、とても気持ちがいいですよね。
そして、犬にも気持ち良いなあと感じてもらえたら、それはもう最高に幸せな時間です。
では、犬が本当に喜んでいてくれるかはどうやって判断したらよいでしょうか?
これは愛犬でも、よそのお家の犬でも試してもらいたい方法で「3秒ルール」と言われています。
どんなことかと言うと、犬を3秒なでてから、その後一旦なでる手を止めて、犬から手を離してみます。
すると、犬から何かしらの反応が返ってきます。この反応を見るのです。
例えば、もっとなでて欲しければ、前足で相手をツンツンして催促してくる犬もいれば、体をすり寄せてきたりする犬もいます。
もうなでないで欲しいと思っていれば、その場から離れたり、緊張して硬直していたりします。
要は、人間が一方的に犬をなで続けるのではなく、犬がどう思っているのかを知るために手を止めて「ナデナデについて、どう思う?」と確認してみるわけです。
犬は日本語を話せませんが、ボディランゲージで嬉しいか、あんまり嬉しくないかを伝えてくれるはずです。
一方的に気持ちを押し付けるのではなく、犬側の意見も聞きながら、お互いの気持ち良いことをしてあげられるのが、犬に好意を持たれる人の秘訣です。
4.人の目の前におもちゃを持ってきて、遊ぼうと誘う
人の目の前におもちゃをもってきて、「このおもちゃ投げてよ!」「このおもちゃ、すごいでしょ!?」と見せてくる犬はいませんか?これはその人に好意をもって、遊ぼうと誘っています。
一緒に遊ぼうと言われたら、私たちも思わず笑顔になってしまいますよね。
この時覚えておくと良い、犬に好かれる秘訣があります。
それは、その犬がどんな遊び方をしたいのか、どんな遊び方で喜んでくれるのか、考えてあげることです。
というのも、おもちゃ遊びは、その家族と愛犬によっていろいろな種類があります。
例えば、おもちゃを引っ張りっこして遊ぶのが好きな犬もいれば、おもちゃを投げてもらうのが好きな犬もいます。
自分がおもちゃをくわえた状態で、人に追いかけて欲しい犬もいます。
おもちゃを人の目の前にもっていって下に落とし、人が投げてあげようと手を伸ばすと、犬が「見せてあげただけだよ~」と自分でもう一度くわえて走っていっていくのが好きな犬もいます。
このように犬側でも自分が好きな遊び方があるのです。
人のところにおもちゃを持ってきて「一緒に遊ぼうよ」と誘ってくれているわけですから、犬が楽しんでくれる遊びを探りながら、仲良くなって行けたら良いですよね。
いかがだったでしょうか。
自分に好意を寄せてくれた犬に対して、もっともっと好かれるコツを知っていただけたのではないでしょうか。
相手の喜ぶことをしようと考えて、相手のことをよく観察して、理解しようとする姿勢が、犬に好かれる人に共通する部分です。
要は、犬に何かをさせるのではなく、自分の態度やそぶりを変えて、犬に合わせてあげるのです。
皆さんが愛犬と、愛犬以外の犬とも、今以上に仲良くなれますように。
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