こんにちは^^
本日は猫のしっぽで分かる10通りの表現をご紹介いたします。
ペットシッターをしていると、1日で10匹ほどの猫さんと触れ合う機会があります。
私が猫とコミュニケーションをとる際に、大切にしていることは先ずはしっぽを見ることです。
✔愛猫は今どんな気持ちかな?
✔しっぽが「ピーン!」としているけどなんで?
✔「パタパタ」しているけどリラックスしてくれているの?
などなど、
本日は皆さんの疑問を紐解いていき、更に愛猫さんと仲良くなれるきっかけになれば幸いです。
1.猫のしっぽの役割
猫のしっぽは、生きていくうえでとても重要な役割を担っています。
主な役割は以下の2つです。
1、気持ちを表現する
2、バランスを保つ
1、気持ちを表現する
猫はしっぽを動かすことで気持ちを表現しています。 そのため、猫のしっぽの動きを見ることで、その時々の猫の感情を汲み取ってあげることができます。
2、バランスを保つ
猫はしっぽでからだのバランスをとっています。 バランスが崩れそうになると、しっぽを素早く振って骨盤の位置を調整しています。 どんなに不安定な場所であってもバランスを崩すことなく素早く動けるのは、しっぽのこうした働きがあるからです。
そんな猫のしっぽの役割を理解したところで、本題に入りましょう。
2.【猫の気持ち】しっぽで分かる10通りの気持ち
■①垂直にピーンと立てる
こちらはよく見かけることがあるのではないでしょうか?
しっぽを垂直にピーンと立てているのは、以下のような時です。
嬉しい時
甘えている時
ごはんが食べたい時
自分をアピールしたい時
子猫が母猫にかまってもらいたい時によく見られる仕草です。 子猫が飼い主さんのところにしっぽを立ててすり寄ってきたら、たっぷり甘えさせて遊んであげましょう。
■②大きくゆっくり振る
しっぽを大きくゆっくり振るのは、以下のような時です。
興味があるものを見つけた時
見慣れないものに驚き観察している時
リラックスしている時
何も考えていない時
ごきげんな時
「これは何だ?」と気になってしかたない時によく見られます。 すぐに飛びかかったりはしませんが、やや興奮気味の状態です。
また、しっぽを振る速度はイライラに比例します。
猫の場合しっぽを速く振るときには、ネガティブな気持ちのときが多いので注意が必要です。ましてや、しっぽを床にバタンバタンと打ち付けているときには、不機嫌レベルが高い状態のことが多いです。
ということもありますので、ゆっくり大きく振っている時は良い状態と言えるでしょう。
■③毛を逆立て太くする
タヌキのしっぽのように毛が逆立ち太くなるのは、以下のような時です。
驚いた時
怒っている時
恐怖を感じている時
相手を威嚇し、攻撃しようとしている時
好奇心旺盛な子猫は初めて見るものや音に驚きやすく、しっぽを逆立て膨れ上がらせていることが多いかもしれません。
また、喧嘩の時にもしっぽを大きく見せ、自分の方が強いことを相手にアピールします。 強気になっている時には、しっぽだけでなく全身の毛を逆立たせることもあります。
このような仕草を見せた時にはご機嫌ナナメなので、気持ちを落ち着かせるためにもそっと見守るようにしましょう。
愛猫の問題行動にお悩みの方は、一度行動学獣医学専門医に相談することがおすすめです。
Olive Sitterでは行動獣医学専門医監修、更に問題行動を解決するための専門医によるオンラインカウンセリングも行っております。
■④ダランと下げている
しっぽをダランと下げているのは、以下のような時です。
叱られたりしょんぼりした時
失敗して落ち込んでいる時
体調を崩している時
狩りや遊びで失敗することの多い子猫期には多く見られます。
状況を見ながら、見守ったり声をかけてなぐさめたりしてあげましょう。
ただし、いつもダランとしている場合は体調が悪い可能性もあります。
いつもと違う様子がないか注意深く観察して、気になる症状があれば動物病院を受診しましょう。
■⑤小さく早く振る
しっぽを小さく早く振るのは、不機嫌でイライラしている時です。
人間でいう「貧乏ゆすり」のようなものですね。
そのような状態の時には空気を察してそっとしておいてあげましょう。 抱っこしたり話しかけたりすると、かえって機嫌を損ねてしまいかねません。
■⑥激しくバタバタと動かす
しっぽを激しくバタバタと動かすのは、以下のような時です。
イライラして不機嫌な時
怒っている時
しっぽを地面に強く打ち付けたりすることもあり、不機嫌な様子が見てとれます。
八つ当たりで急に噛んだり引っ掻いたりすることもあるため、かまわずそっとしておきましょう。
■⑦寝ているときに話しかけるとしっぽの先だけ小さく振る
寝ているときに名前を呼ぶとしっぽの先だけ小さく振るのは、いわゆる愛想返事です。
完全に寝ていないけれど起きるのは面倒なので、しっぽで「ハイハイ」と答えているのです。
■⑧後ろ足の間に挟む
しっぽを後ろ足の間に挟むのは、以下のような時です。
恐怖を感じた時
弱気になっていて、相手に服従する時
飼い主さんに怒られて元気がなくなった時
動物病院や新しい場所などで不安感が高まった時
山型に持ち上げる時とは正反対の気持ちを表しています。
猫同士の喧嘩でしっぽを後ろ足に挟むのは「降参!参りました」のサインですので、人間が手出ししないようにしましょう。
また、極度のパニック状態でこうした仕草を見せることもあるため、刺激を与えないことも大切です。
■⑨しっぽの先をくねくね動かす
しっぽの先をくねくね動かすのは、以下のような時です。
獲物を捕らえるために集中している時
考え事をしている時
獲物を見つけてどう仕留めようか考えている時、次の行動を考えている時に見られます。
このような時は、集中力を削がないようそっとしておきましょう。
■⑩しっぽの先だけを前に向けている
しっぽの先だけを前に向けているときは挨拶の意味です。
猫同士はしっぽを立てて絡ませて挨拶をします。
飼い主さんの足にしっぽを絡ませてきたときは、挨拶をしてくれていると思ってくださいね。
いかかでしたでしょうか?
更に理解を深めたい方は、Olive Sitter監修獣医師の入交先生の本「猫が幸せならばそれでいい」を是非手に取ってみてくださいね^^
最後におまけ♪
ペットシッターをしていて「愛猫はお尻を触られるのが好きなんです!」と、飼い主さんからよく伺います。
それではなぜ猫はお尻が好きなのでしょう?
また、触るときの注意点をご紹介いたします。
しっぽの付け根を触るとお尻を上げる理由は以下の3つです。
刺激を受けて気持ちいい
くすぐったい
交尾でメス猫が得る刺激と似ている
付け根を触ると喜ぶ猫は多いですが、なかには触られるのが嫌いな猫もいます。
また喜ぶからといって、何度もしつこく触られるとストレスに感じることもあるため注意が必要です。
何事も適度にするのが猫と仲良くなれる秘訣ですね♪
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獣医監修のOlive Sitterは、お客様とペットの「幸せな想い出で溢れた暮らし」をサポートします。
「他人を自宅に入れる」ことへの不安、「大切な家族を任せる」ことへの不安を理解し、寄り添い、真心の込めたペットシッターサービスを提供しています。