こんにちは!Olive Sitterです。

いやぁ、寒い寒い。

 

しかし、最近早起きをしてお散歩するのにハマっています。笑

 

わんこと一緒だと寒いのなんて気にならない!

早朝の公園は澄んでいて気持ちいいのです。

 

しかし、寒さっていろいろな体調不良の原因になりますよね。

 

今回はそんな体調不良の元になりかねる、「免疫力」について書いてみました。

 

1.《犬の免疫力とは》

 

・「免疫」とは外部から病原体が侵入してきた時や、体内に不要な物質が存在する場合に、それらを排除する仕組みのことを言う。そして、実際に排除する能力のことを「免疫力」と言う。

・犬が免疫力を必要とする理由は、がんなど様々な病気と戦うため、あるいは病気にならないよう健康を維持するため

・犬や人間の体は、『ホメオスタシス』と呼ばれる、常に体のコンディションを一定に整える機能が備わっている。

・免疫力が下がってしまうと、それら病原微生物の侵入を許し、あるいは体に有害な細胞が増殖してしまう。

2.《免疫力が下がってしまう原因》

 

1、ウイルス感染

2、 先天性の病気

非常に稀なケースですが、動物の中には、生まれつき免疫を司る細胞が作られなかったり、特定の免疫システムが機能しないケースがあります。 

3、ホルモン異常

動物の体は、ホメオスタシスを維持するために、様々なホルモンが作用しており、免疫システムにもかなりの影響を与えています。 そのホルモンの中でも免疫にとって非常に重要なのが、副腎という臓器で作られる『コルチゾール』と呼ばれるホルモンです。 このホルモンは『抗ストレスホルモン』と呼ばれ、本来は体が様々なストレスを受けた時に、それに適応するための働きをしてくれる非常に大切なホルモンです。 しかし、このコルチゾールは、多量に分泌されると免疫力を抑えてしまう作用を持っています。 そのため、副腎皮質機能亢進症などコルチゾールを過剰に分泌してしまう病気になると、免疫力も低下してしまいます。

4、肥満

現代の医療では肥満は立派な『病気』として考えられています。 肥満になると体の代謝が変化し、体の中の細かな炎症、いわゆる慢性炎症と呼ばれる炎症反応が過剰に発生します。通常はホメオスタシスによって慢性炎症は問題なく処理されるのですが、肥満で生じた過剰な炎症を処理しきれなくなると、ホメオスタシスが破綻し、それによって免疫システムも異常を起こしてしまうと考えられています。

5、生活習慣

食事や運動、さらには日常のストレスの多さによっても免疫力が下がってしまうことがあります。 ドッグフードのようないわゆる加工食品は、手作りの食事に比較して、慢性炎症や糖化・酸化などの代謝反応をたくさん引き起こすと言われています。 通常、これらの炎症や代謝反応はホメオスタシスによって、問題なく処理されるのですが、過剰な炎症や酸化が起こった場合、あるいは体自身がこれらを処理する能力が落ちてしまった場合には、肥満と同じように免疫システムも異常を起こし、免疫力が低下してしまうと考えられています。 さらには、加工食品は腸内細菌にも影響を与えることが知られています。 実は動物の体にある免疫細胞の70%が腸に存在していることがわかっており、免疫システムの中でも非常に重要な役割を担っています。 そして腸内細菌は、その腸の免疫細胞の調節に重要な役割を果たしていることがわかっており、実際に腸内細菌の異常が様々な免疫の病気と関わっていることが知られています。 そのため、加工食品の食べ過ぎによっても、何かしら免疫力の低下と関連している可能性が考えられています。

6、運動不足

免疫システムには、実は筋肉も大いに関わっていることが知られています。 運動不足による筋力の低下は、血行を悪化させたり、体温を下げたりして、免疫力を下げてしまいます。 さらには人の研究では、適度の運動が免疫細胞の働きを活発にさせることが知られており、逆に運動不足によって筋肉の代謝が落ちてしまうと、体全体の代謝が落ちるため、免疫システムの異常を起こしやすい状態になると考えられています。

7、ストレス

ストレスには、病気によるストレスの他にも、私たち人間が感じる精神的なストレス、社会的なストレスもあり、そういったストレスも、コルチゾールの過剰分泌を引き起こし、免疫力の低下を招くと言われています。 犬の場合は、それを証明した研究はまだありませんが、私自身の診療経験から見ても、人間と同じように、精神的なストレスや社会的なストレスによってコルチゾールの過剰分泌はあるように思います。

では、どうしたらいいの?というところ。

3.《免疫力を高める効果が期待できる対策》

1、ストレスを溜めない

免疫力を高めるのに最も大切なのが「ストレスを溜めない」ことだと言われています。 人間の場合は、人間関係の悩みや睡眠不足といった不規則な生活を改善させることが有効ですが、犬の場合は、それぞれの犬の性質や飼育環境によって臨機応変に対応することが重要です。一般的には、お家の中でも安心して過ごせるスペースの確保、規則的な生活(食事時間や散歩の時間を一定にする)、家族との十分なコミュニケーション、人間生活に適応するためのトレーニングが有効と考えられています。

2、適度な運動

適度な運動は免疫細胞を活発化させると考えられていますので、十分な運動量を確保することで免疫力をアップさせることができます。

しかし、人間の研究では過度な運動は逆に免疫力を低下させることがわかっていますので、あくまで”適度”に行うことが重要です。

しかし、残念ながら犬にとっての”適度な運動”の基準はありません。

犬種や年齢、これまでの散歩量、肥満の程度、病気の有無などによって、一頭一頭で設定されるべきものですので、ぜひかかりつけの動物病院やドッグトレーナーさんと相談しながら調節してあげることをお勧めします。

3、食事の改善

食材の中には、免疫細胞を活発化させるものが知られています

その代表的なものがアガリクスなどに含まれるβグルカンです。

これらを適切に摂取することで、免疫力のアップが期待できます。

βグルカンをはじめ、免疫力を高める成分は、学術的に研究されているものも多く、その効果をかなり強く期待できるものもありますので、ドッグフードという加工食品が中心の犬には是非とも取り入れてあげたいものです。

ただし、実際に取り入れる際には、同じ成分であればどれでも同じ、ということではないので注意が必要です。

これらの成分は、その品質や加工方法によって健康増進効果は大きく異なるため、必ず、高品質なもの、不要な添加物を使用していないもの、不要な加熱などの加工をしていないものを取り入れることが重要です。

サプリメントもオススメ

犬に使ってあげる場合は、ドッグフードに含まれているものやサプリメント形式のものがありますが、やはり添加物や加工の問題を考えると、高品質なサプリメントで摂取させてあげることをお勧めします。

酵素サプリメントやオリゴ糖などの食物繊維、乳酸菌などの腸内細菌製剤といったものも免疫調整作用があります。もちろん、これらのサプリメントもやはり高品質なものを選ぶことが重要です。

さらには、ドッグフード自体をその犬の消化に適した高品質なものにすることも、免疫力アップには有効な方法だと考えられます。

犬が元気で長生きするためには、免疫力を高めることは非常に大切です。

しかし、これらの方法を一つだけ行っても、なかなか効果は得られません。

様々な方法を組み合わせてあげることが重要ですし、さらには実際にその方法が合っているかどうかを確かめながら行うことも重要です。

ペットと一緒に長生きしましょうね★