犬と猫を一緒に飼っても仲良くできる?多頭飼いを考えている飼い主にできる事

 

憧れに犬と猫の多頭飼い、仲良くじゃれ合う異種同士の友情をSNSやテレビで度々見かけ多頭飼いを考える人も多く、動物が2匹いれば遊び相手になって家庭も賑やかになりそうなイメージがあると思います。
もちろん猫2匹や犬2匹も良いですが、猫と犬一緒に飼ってみたいと思う夢は動物好きなら当然と言えます。また家族間で犬派、猫派で分かれてしまいどちらを迎えるか決着をつけるのは難しくどちらも迎えるという選択になる事も

ただ、犬と猫では動物としての習性や環境が大きく異なります。他種の動物を多頭飼いするときはあらかじめ注意が必要です。飼い主ができる事を事前に行うことで犬と猫の両方が仲良くなる可能性がぐっと上がります!今回はお迎えや過ごすための環境、飼育ポイントをご紹介します✨

 

1.犬と猫と一緒に飼っても大丈夫か?

犬と猫を一緒に飼うの事は問題はありません。ただ人と同様必ずし思い描いたように仲良くなるとは限りません。殆どの場合はべったり仲良くするというよりは犬の片思い、もしくは各々好きに過ごし無暗には関わらない関係性に落ち着きます。
例えば相性が悪くそれほど仲良く暮らせない場合もありますが、お家の中で程よい距離を保ちながら共存できることがほとんどです。

 

2.飼い主が犬と猫を新しく迎える前にできる事

まず大切なのは犬と猫の違いを飼育者自身が知るところからです。


基本的に群れで行動し、しっかりしつけが必要で関係性を築ければ飼い主に対して従順です。外での散歩や人と何かをすることが好きです。逆にひとりぼっちが苦手で分離不安など寂しさから不調をきたすトラブルになる事も。
犬種が多種多様で大型から小型、手入れや気質など幅広く存在しています。

犬とは違い群れず単独での行動が得意。性格はマイペースで、自由気ままに過ごす為人のいう事は基本無視されます!夜行性の為人が寝静まった後に活発になります。
神経質な面が強く、自分のテリトリーを大切にし、高いところを好みます。

 

犬と猫の行動や生活ペースは、大きく異なります。正反対とも言える習性のペットを同じ空間で飼うためには、飼い主さんの配慮が必要です。

 

3.どちらを先に飼った方がいい?

子犬子猫の場合は同時お迎え、別々の場合犬が先の方が仲良くなりやすい傾向があります。
育て方の違う子犬と子猫を同時に育てるのは大変ですが、犬も猫も幼い内は活発で仲良くなりやすくお互いを遊び相手として認識しやすく仲良くなりやすい傾向があります。
『絶対仲良くなってほしい!』という場合は友好的な性格の子猫と体格差がない子犬が望ましいでしょう。犬は群れで過ごす動物種の為、他種でも仲良くなりやすいですが猫は単独を好む傾向が強い為、なるべく友好的で活発な仔を選ぶと仲良くなりやすいです。

成猫がいる家庭に子犬や成犬が来る場合は、しばらくのあいだ注意が必要です。最初のうちは犬と猫の部屋を分けて飼育し、徐々にケージ越しなどで2匹の距離を近づけながら、慣れさせていきましょう。飼い主さんが無理に仲良くさせようとすると、互いの関係が悪化する可能性もあります。

大切なのは求めすぎず見守る事
また先住ペットがいる場合十分に配慮することです。
後からやってきた動物は、自分のテリトリーを侵略したり、愛する飼い主さんの愛情を奪う存在で不安な気持ちになります。
先住犬猫派特別可愛がり、ストレスはなるべく最上限に気遣いましょう。帰宅したら先住ペットを先に抱っこしたり、餌を先にあげたりして、優先しているという姿勢を飼い主さんが示すことで、後から来た「新入り」への嫉妬心や敵対心を軽くすることができます。

 

 

4.それぞれの安心できる環境を作る

猫はキャットタワーを設置し自分だけの寝床や逃げ場を作り、犬は留守番中にはケージに入れておくなど、できるだけ飼い主が目を離すときに喧嘩が起こらないようなスペースを用意しましょう。
部屋を別々にするなど人が管理しやすくするのもおススメです。犬猫に限らずトラブルが発生しないように対策はしっかり行い。数か月から数年様子を見てお互いの関係性が落ち着いたら飼い主がいなくても仲良く過ごせるようであれば、生活環境を一緒にしても大丈夫です!

キャットタワーや棚の上にクッションを置くなどして犬がやって来れないスペースを作ったり、静かで狭い場所を好む犬のために階段下や廊下の隅にケージを置いたりして、それぞれに「専用のスペース」を用意しましょう。

人も猫も犬も、自身のテリトリーを大切にする生き物です。食事や排せつ、睡眠などリラックスして自分の時間を過ごせるように配慮すると、不要なストレスを避けられます。
それぞれのテリトリーを明確に分けてあげれば、もし猫と犬が喧嘩をした時にも、それぞれが自身のテリトリーで休むことができます。

特に猫は上下運動を好み、高いところにも軽々ジャンプして飛び乗れますから、ごはんやベッドなど猫は高い場所に犬は低い場所など縦で分けて用意してあげると良いでしょう。

ストレスに要注意配慮
犬は集団行動を基本とする動物ですが、猫は単独行動を好む動物です。猫と犬を一緒に飼うとなると、集団行動に近い暮らし方になります。これは犬にとっては普通のことでも、猫にとっては大きなストレスになる可能性があります。

 

5.必ずしも仲良しにならないことを理解する

 

猫と犬は正反対の習性を持っていますから、必ずしもベッタリとSNSやテレビの様に仲良くなるわけではないことも知っておきましょう。

よく、テレビやSNSなどでは仲睦まじい猫と犬の画像や映像が流れることが多いですが、あれは他所の家であり、お家の子たちが必ずしも仲良くなる確証にはなりません。勿論どうしても仲良くなれない個体同士もいます。
ベッタリと身を寄せ合いながら昼寝をするような関係性ではなく、程よい距離を取って気が向いた時だけ遊び合ったりその子たちだけの関係性を見守り、お互いを尊重しながら暮らすような関係性を築けるようにサポートしてあげましょう!

飼い主としては、二匹にできるだけ仲良くなってもらいたいと考えるのが当たり前ですが、無理に引き合わせたりすれば逆効果で喧嘩の原因になってしまいます。無理に仲良くさせようとせず、仲良くならないこともあると事前に知っておきましょう。